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3   GLY感想 
更新日時:
H19年8月2日(木)

以下の文章は第T首相ファビウスの個人的な見解であって我が国の公式見解ではありません。また文章の内容はGLYのネタバレを含んでいますので、まだ未プレイの方は閲覧されないことをお勧めします。
内務省
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆ストーリー
 この物語はインフィニトーという名の異星人と人間との間に起こった闘争の物語である。展開に併せて時間を飛び越える能力、失われた主人公の記憶、各国の争いと革命の行方などの要素が主題を色あせさせない程度に加えられ、物語をより緊張感のあるものにしている。
 また、ラスボスもインフィニトーであるため、何故彼と戦うのかについても疑問の余地は無く、またその正体の明かし方も秀逸だった。
 テーマはあまり複雑にしすぎないほうが良い。時には単純であることも大切。この作品はこれを証明しているのではなかろうか。
 これらを総合すると今作には前作に見られたようなストーリー上の不満は感じられない。むしろ展開は爽快ですらある。
 明確に語られていない、説明不十分な点もあるが、これは今後の参考資料の発刊で明らかにされるだろう。
 この作品は多くのレビューに見られるように高い評価を受けている。そのかなりの部分はストーリーそのものの良さに起因しているのだろう。
 また、システム面も基本的には前作と同じであるが多くの点が改善されている。「RPG史上最高のスムーズさ」という言葉は必ずしも虚言ではない。
 ただ、物語のテンポが余りにも良すぎたため、もう少しプレイ時間を長くする工夫があっても良かったのかもしれない。今作で舞台となった大陸だと物語で立ち寄る都市は6箇所であり、フォメロス国は登場するのが一都市のみであるため、もっと都市を増やしても良かったのでは・・・?という感じがする。前作の舞台であるゴートランド大陸の方が立ち寄る場所がおおいというのはどうだろう?
 また、ラスボスのインフィニトーの侵略目的(何のためにこの星にやってきたのか?母星の危機を救うためか?それとも新たな移住先を求めてやってきたのか?)が最後まで曖昧なままだったので、その点が不満といえば不満。
 だが、Xから1年後にしてこれだけの作品を送り出したことは惜しみない賛嘆に値するのではないだろうか?Xで盛り下がったシリーズの人気を再び持ち上げたことは確かなのだから。
 
 
◆キャラクター
 
メークリッヒ
 本作の主人公。
 登場時には前後の記憶を失っている。時間を移動できる特殊な能力を持つようになった。モノポリス社の戦闘員が物語序盤の立場だったが、次第に社の方針に疑問を覚え、離反する。その後、彼はこの星を襲う真の脅威と戦うことになる。
 前作の主人公と異なり主人公としての扱いを受けており、ヒロインとの関係も誰とEDを迎えてもおかしくない。と思われる設定となっている。少なくともイリスとアニータについてはプレイ開始時にフラグが立っている。モテモテの状態だが、本来ギャルゲーの主人公とはこうゆうものなのだろう。
 各キャラクターとのED映像であまり表情を変えていないため、様々な憶測をよんでいる。
 私見であるがVに登場するスレインに似ている気がする。
 
 
ウェインディ
 モノポリス社の戦闘員。
 メークリッヒと最初から最後の戦いまでほとんどの行動を共にし、「背中を任せられる」関係である。実はヒンギスタン王家の関係者。
 性格は明朗。小さいことは気にしない性格。最後の決戦時の台詞は熱い思いを感じさせてくれる。
 主人公とともにいることが多いのでその愛すべき一面を多くの場面で見せてくれる。そのためか発売前までネット上での人気はイマイチだったが、発売後は一挙に人気が上昇した感がある。
 料理が趣味とのことだが、現在修行中。
 
 
ルキアス
 旅の少年。
 ゴーランド大陸でモンスターに倒されそうになるところをメークリッヒ達に助けられた。大地の巫女を追っており、以後メークリッヒと行動を共にする。
 過去に故郷の破滅と自分の力不足からレラという少女をモンスターに殺されるという経験をしており、そのため、何者にも負けない力を求めている。
 ツンデレキャラ。
 中の人はGL1のルイセと同じ人である。
 
 
イリステレサ
 侵略者インフィニトーを封印する役割を担っている大地の巫女。
 封印を実行した場合自分の命を犠牲にせねばならない。「術を成功させるにはこの世に未練を持ってはならない。」と考え、他人との関係を極端に避けている。
 このため、初登場時は高圧的なイメージを受けるが、物語が進むと微笑むべき一面も見せる。ツンデレに分類できるだろう。
 EDのキーワードはビンタ。
 外見がフルアーマーにミニスカというアンバランスなものであるため、そのミスマッチに痺れる人も中にはいる。しかし、どちらかというとマイナスに作用している面が多いようだ。
 Vのシモーヌを2年くらい若返らせるとイリスのような顔になるだろうか?
 
 
ホフマン
 フォメロス王国軍人。
 物語中盤から度々、登場するが、本格的に仲間になるのは終盤ごろである。軍人ではあるが上官の姦計により逃亡を余儀なくされた。基本的に平和を愛する人物。キャラの立ち位置、思想はWのルーミスに近いような気がする。
 
 
アニータ
 シュバイツァーの妹。恋する少女。
 父であるブランドルから時間を飛び越える能力を付加させるため、人体実験の材料にされる。そのため、次第に生きる希望を失うが、記憶を失う前のメークリッヒに出会う。彼とのふれあいで生きる力を取り戻した彼女は次第にメークリッヒを思慕するようになった。
 物語後半にはモノポリス社総帥に就任。世界をインフィニトーから守るべく活躍する。
 スッタフをして「暴力的」と言わしめる空前絶後のスタイルであるため、発売前はネット上で絶大な人気を誇っていたが、発売後はウェインディに対し劣勢になった模様。
物語のかなり後半から仲間になるため、印象がやや薄くなったのがその理由だろう。もしも、彼女の役柄がイリスのそれであったならダントツの人気だったのではなかろうか?
 
 
ネーリス
 インフィニトーの部下。
 2000年前、インフィニトーが地上に侵攻を開始した時、その部下として大地の巫女達との間に激しい戦闘を繰り広げた。
 しかし、思いを寄せていたコマンダー13の裏切りによりインフィニトーは敗北。ネーリスも深手を負ってしまう。彼女は自身を機械化することでその後の2000年間を生き、インフィニトー復活のために奔走する。
 大地の巫女とコマンダー13のクローンである守護戦士に対して憎悪に近い感情を持っている。
「可愛さ余って憎さ100倍」を地で行くツンデレキャラ。(今作はツンデレの比率が多い気がする。)
 作中では恐るべき敵であるという面と子供をモンスターから守ろうとしたり、子供に感謝され頬を赤らめるなど微笑ましい一面を見せ、そのギャップが彼女に魅力を与えている。
 ネット上では発売前まで素性が明らかにされなかったため、謎のキャラとして注目された。
 
 
コマンダー13
 インフィニトーの部下。
 2000年前、ネーリスと同じようにインフィニトーの尖兵となり大地の巫女達との間に戦いを繰り広げる。
 しかし、捕虜となった彼は大地の巫女に感化されインフィニトーを裏切り彼を封印する。彼は命を落とすが、その思いはクローンの兵士に受け継がれ、彼等は守護戦士として大地の巫女を守ることになる。
 何が彼をインフィニトーから離れさせたのかは不明である。詳細が不明であるためただの推測に過ぎないが、もしかしたら彼やネーリスはインフィニトーに侵略されその支配下に置かれた人々なのかもしれない。
 
ユリィ
 Xにも登場した妖精、今作ではメークリッヒの妖精となる。
 メークリッヒに会う以前から自分の勇者様に仕えるために、自分を磨いていた。コリンとよく喧嘩をする。「喧嘩するほど仲が良い」関係かどうかは不明。
 船を破壊されゴートランド大陸に漂着したメークリッヒに出会い、以後、彼と行動をともにする。歴代の妖精同様に友好度判定、独り言などの技能を発揮する。
 前作では厳しい面が強調されていたが、今作では愛らしい面や従順な面を見せる。性格は一途。メークリッヒのことを「勇者様」と呼ぶ。
 彼女とEDを迎えると人間になり、主人公と共に各地の町を回る姿を見ることが出来る。
 
 
ゼオンシルト
 前作の主人公。
 今作では、スクリーパーを倒した英雄として登場。終盤でメークリッヒ達を助けることになる。
 気のせいかもしれないが、前作よりもキャラが立っている気がする。
 
 
クライアス
 平和維持軍総司令。
 ゼオンシルトの上司としてS指令を発令し、主人公達を援助する。
 今作でも特に悪いことはしていないはずだが、前作で主人公の役をとってしまった報いなのであろうか、ネット上での評判はすこぶる悪い。
 
 
ファニル
 平和維持軍研究員
 ゼオンシルトの体を直すため東奔西走する。
 ・・・・しかし、ネット上での評判は悪いままである。評判の良いメルヴィナがYでほとんど登場せず、ファニルに重要な役割が与えられていたことがそれに拍車をかけたのかもしれない。
 
 
メルヴィナ
 平和維持軍幹部
 筆者にとって前作のラブキャラだが、闘技場以外では姿を見かけない。どこかにひっそりと佇んでいるらしいが筆者は未見。
 
 
初代大地の巫女
 2000年前、侵攻してきたインフィニトーを迎え撃った人物。
 龍玉を使いインフィニトーを封印することに成功した。キャラメイクで話しかけてくるのは彼女である。
 イリステレサの祖先とのことだが、彼女には子供がいたのだろうか?
 いたのだとすれば、イリステレサがミニスカなのは多分初代の遺伝なのだろう。
 
 
シュバイツァー
 モノポリス社総帥ブランドルの息子。
 同社の軍事組織「赤狼隊」を指揮しており、過去に飛べる能力を利用し、数々の策略を行う。
 その行動はポトラド人虐殺や小国連合を破滅させたりするなどのことを含んでおり、メークリッヒ達の離反を招くことになった。
 しかし、戦いの中でメークリッヒ達と目的は同じと悟り和解する。
 玉座に座ったお姿は妙に可愛いものを感じさせる。ネット上ではその服装からドロロン閻魔くんとも呼ばれている。
 妹のアニータには優しい一面を見せる。
 
 
マクスウェル
 ヒンギスタン王国王子。
 王国の現状に危機感を抱き何度も父王と激論を戦わせた。
「ヒンビスタンの王政は国民に害をなしている。むしろ王政を立て直すよりも他国と同じく民主制とすべきである。そうしなければ、いずれ民主制の諸国家に遅れをとってしまう。」とし、王子の身でありながら革命組織に身を投じ、その組織化に成功する。物語終盤で革命に成功し、民主政府を樹立する。その後は王家の人間が政権に関わってはならないとして、あくまでも裏方に徹する。
 外見はTに登場するゼノスに似ているが性格は至って冷静である。
 
 
インフィニトー
 今作のラスボス。
 宇宙船に乗ってやってきたれっきとした異星人である。
 何故、侵略してきたのか?大地のエネルギーを使って何をするつもりだったのか?は不明。
 
 
 
 
◆国家・組織
 
モノポリス社 
 主人公達が所属する組織。
 ジュワール王国にある大企業である。本拠地はマナキス。
 歴代総帥の卓越した才能によって大財閥を形成。エレベーターや潜水服、ポリュミネの木や動力付の高速艇を実用化するなど、基本的に中世を意識していると見られるGLの世界においてその科学力は恐るべきものがある。作中では古代の超科学兵器が登場するが、それを発掘、修復できたのもその科学力があればこそだろう。
 さらに、この会社は私設の軍事組織も有しており、その規模も実力もかなりのものがあると思われる。作中ではジュワール国の影は限りなく薄い。この国では圧倒的な多国籍企業の前に国家の存在は希薄であるようだ。まるで「エースコンバットV」の世界を髣髴とさせる。
 悪の面、闇の面も持ち合わせており、それが物語に大きく関わることになる。
 
注 エースコンバットV 
 戦闘機のゲーム。このゲームの世界では多国籍企業の発展により国家の存在が希薄になり、企業の持つ私設軍同士が戦いを繰り広げるという設定となっている。
超巨大多国籍企業「ゼネラルリソース」
新興企業「ニューコム」
新国際連合軍「ユーピオ」が主な登場勢力。
 
 
ヒンギスタン王国
 エスグレンツ大陸中部に広大な国土を持つ国家。絶対王政が敷かれており、他国が民主制をとるこの大陸においては珍しい存在のようだ。
 国内には王家や宰相の圧制に耐えかねて民主制を目指す革命組織も存在し、王国軍と激しい戦闘を交えている。さらに、この内乱に乗じてフォメロス国軍も侵攻してくるなど、その情勢は悪化の一途を辿っている。
 物語の終盤で革命が成功、王国を牛耳っていた宰相が倒れ、民主主義国として再出発することになる。
 しかし、曲がりなりにも安定していた王政を倒した後で民主制をとることは簡単ではない。現実世界でも民主主義が根付くのにどの国でも多くの年月を必要とした。この国がED後にどのような歩みをみせるのかはかなり気になる。
 
 
フォメロス国
 エスグレンツ大陸西部に位置する国家。
 ヒンギスタン王国の内戦の激化と共に秩序維持を名目に同国に派兵するが、その真の目的はヒンギスタンの豊かな資源を獲得することにあった模様。しかし、国内ではこの派兵を巡り積極派と消極派が激しく対立していた。
 物語終盤で消極派の人物が大統領となり、軍を撤兵させる。
 
 
ゴートランド大陸
 結界で外の世界から隔離されていた「失われた大陸」。
 物語序盤でその結界が消失、モノポリス社の調査隊が送り込まれる。その中には主人公の姿もあった・・・・
 前作Xの舞台となった大陸であり、その主役達も健在である。時間的にXとYはほぼ同じ時期に起こっている。
 
 
平和維持軍
 ゴートランド大陸に存在する組織。
 各国の利害を調整、時には主導権を発揮して戦争の発生を防止しようと奔走している。
 総司令はクライアス。
 物語序盤では歴史が改竄され、没落した姿も描かれる。(結局、主人公の活躍で本来の歴史に修正される)
 スクリーパーとの戦闘経験が豊富であり、物語終盤から主人公達の大きな助けとなる。
 
 
グランゲイル王国
 Xにも登場したゴートランド大陸東部の国家。
 本作でも軍事強国ぶりは相変わらずであるが、一部からはネイラーンとの関係改善や平和維持軍を見直す声も上がっている。この大陸に本当の平和が訪れるにはまだまだ時間がかかるだろうが、平和維持軍の活動により歴史はゆっくりとではあるが、その方向に進みつつあるようだ。
 物語序盤で歴史改竄され、優秀な将兵をジークバルトに殺され、大きな被害を蒙る姿が描写された。
 
 
シリルティア王国
 Xにも登場したゴートランド大陸西部に位置する国家。
 この国も結局は修復されるが、歴史改竄の被害を受ける。
 
 
小国連合
 Xにも名前とキャラクターで外交代表だけが登場したゴートランド南西部に位置する国家。
 作中ではこの国に属するいかなる都市も登場せず、巨人によって国を破滅させられたり、インフィニトーの侵攻を受け大損害を蒙るなど悲惨なエピソードだけが伝えられる。ただただ気の毒な国家である。
 
 
◆戦闘システム
 前作と基本的には同じであるが、モンスターの進行速度が前作に比べて抑えられており、またツリーシステムも簡略されており、かなりプレイしやすくなった。これはこのシステムがようやく成熟してきたことを示すものだろう。
 
 
◆3D
 前作と完成度は変わらず。
 



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